女性が仕事を続けること
転職エージェントとの面談で涙がこらえきれなくなる。
女優エージェント「私の仕事は人を企業に紹介してお金をもらうことだけれどね、マロンさんの長い人生を考えた時に・・・」
「キャリアをストップして「1年間会社休んでブラッシュアップしてました」でもいいと思うの」
私は、
結婚でもなく転勤でもなく、
理由なく会社を辞めるという選択肢を考えられずにいた。
次の先入観があったからだ。
私の年代の就職は非常に厳しくて、「氷河期」と言われていた。
履歴書を送っても反応のない会社が多く、また、就活で授業を休むことに対してあまり便宜を受けられなかったので、面接する企業を絞っていた。とにかく学業と就活、アルバイトをこなす。
仕事は休まずに続ける。常にどこでも頑張っている娘だと印象づけないと
クビになって、ごはんたべられなくて、転職もできなくて路頭に迷う。
だから人一倍頑張らないといけない。
人が休んだ分も「私がやります!」と言わなきゃいけない。
結婚して退職する人にも笑顔で「安心して!私が引き継ぐから」と言わなきゃいけない。
must、should be の先入観で生きてきた。
自分の本当の気持ちに向き合うこともせず、十数年・・・。
「キャリアをストップする」リスクもある、けれどわからない未来に対してのわくわく感もある。
面談後、さらに目の下のクマとそれを隠すための厚塗りファンデーションがはがれた状態で 真新しい東京駅の丸ビルから同ビルの高い天井を見ながら
自分をなくすほど働いてはならない と思う。
女性は、マルチタスクというけれど、
あれもこれもこなせる というけれど、
キャパシティって決まっていて、人の事情によって振り回されるものを全部受けていては自分がこわれる。
うまく人を使って、仕事を渡して、キャリアアップや自分の幸せをつかむ人
の受け口として都合よく働き続けてきてしまった。
この後出会う詐欺師たちは私のこんな性格を見抜いてか、
上手に私を利用していくのです。
それは、彼らの人生を彼らの手中でコントロールするために。
ある意味、詐欺師も詐欺師なりに自分を持って生きている。。
つづく
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マロン